【考察】日本製鉄が、無方向性電磁鋼板の特許侵害で、中国・宝山とトヨタを提訴

方向性電磁鋼板に関しては、
2012年4月にポスコを提訴、986億円の損害賠償金の要求に対し、2015年に
2990億ウォン(約300億円)で合意。
https://www.jetro.go.jp/world/asia/kr/ip/ipnews/2015/8ea470bdbd08adb8.html

 

今回は、モーターに用いられる ”無方向性” 電磁鋼板。
https://www.sankei.com/article/20211014-PBH3YMX6ZZIDZHCVQNL5VWDS4I/

 

www.gii.co.jp

 

を参考にすると、電磁鋼板の市場規模・用途は
2020年の315億米ドルから、2025年には459億米ドルの規模に成長すると

予測されており、


変圧器(方向性電磁鋼板が使用)が64.2%
モーター(無方向性電磁鋼板が使用)が24.2%とのことだが、


おそらくエンジン車の新車販売が規制される2030~35年に向けて、電動車向け

無方向性電磁鋼板の需要が伸びるので、日本製鉄も虎の子製品の保護に不可

欠な提訴と考えたんだと思う

 

なお、中国製無方向性電磁鋼板の輸出データをMETIサイト記事で拾うと、
日本の中国からの輸入は
2014-2019年は、0.5億円前後/月で推移していたものが、

2020-21年には2~5億円(1~3千トン)/月レベルまで急増している。

この提訴で、どう変化するか注視したい。

www.meti.go.jp

 

以上