11/10、阪大のWDGEプログラム(大阪ガスの行動観察)

11/10、阪大のWDGEプログラムで大阪ガスの行動観察の話を聴講しました。
非常に面白かったです。U理論と類似点が多いなと思いました。

■第19回アントレプレナーシップ・スピーカーシリーズ
 『Foresight Creation 価値を生むための方法論と組織のあり方』
http://www.uic.osaka-u.ac.jp/EDGE/

◆日時・場所など
・2016年11月10日 18:00~19:30
大阪大学豊中キャンパス 全学教育総合棟Ⅰ2階 セミナー室A
・スピーカー:松波晴人(大阪ガス行動観察研究所 所長 兼 オージス総研 行動観察
       リフレーム本部 ビジネスイノベーション部 部長)
・参加者92名(大部分が学生&大学関係者)


◆得られた学び
ニュートンの時代からダーウィンの時代へ

・人間の仕事で残るのは、新たな価値創造出来る人 か 人間によるサービスが必要な仕事

・気づき力/解釈力/創造力が不可欠
*気づきの定義は考え方の枠組みが影響を受けて新たな解釈が得られたこと(通常の枠組み内
 での気づきは含まない)

・リフレームが必要

・高齢者向けビジネスを考えるため、五世帯を行動観察
 ⇒より良いサービスを求めているのではなく、自分が価値ある人間と感じられるサービスが
  求められる

・新価値創造の方法論は、fact→insight→foresight→action→reflection

・スキルと知識とマインドセットが必要

マインドセットは二種類あるが
 Fixed mindset(出来るかもしれないが難しい) vs Growth mindset(難しいが可能である)
 で後者が求められる。

・日立の小島さん)世の中を良くしたいという使命感がポイント

・Foresight出来る人はチャレンジ精神、他己実現、自己効力感を失わない(前向き)人。

ジョハリの窓:これからは盲点の窓から未知の窓が重視される時代

・問題には3種類ある。Simple problem 、Complex problem、Wicked problem(=定義困難で、
 変化するもので、正解ない、全員は満足しない、PDCA回して、どういう価値で、どうありたい
 かの意志によって解決するしかない)

・新しい発想には目利き(先見性)が必要
⇒組織再設計必要。
★1)直感と論理のバランスの観点で組織分ける、2)皆で学び続ける、3)ボケるクリエイティブ
   文化、セレンディピティの仕掛け、4)スポーツマンの枠組み(=チャレンジする人を評価)

ヘーゲルの弁証論

・演繹/帰納/アブダクション(仮説的推論)

・顧客の理解(潜在機会)、実現したい未来への意志が大切

・新たな価値創出はプレゼントと同様、お客の思いと自分の思いとが両方必要

・正解ある氷山の上部 『論理/意識/技能/科学』と海の中で見えない好きとの
 思いである 『意志/無意識/思い/芸術』を両方持ち合わせる人が生き残る

★常識と常識を逸脱したこと(=新たなインサイト)を組合わせると面白いアイデアが出る

・知性には3つのレベルあり環境順応型(価値基準が外にある人)が6割、自己主導型(思考
 の枠組みある人)4割、自己変容型(リフレーム出来る人)は1%以下。但し就学前の子供は
 自己変容型である

・『道』=あなたの未来への意志を明確にする事が必要

・学び続けることが大切。牙を磨こう!


◆ワーク
1)人が入れ替わっても分からない。人間は40/1100万の情報しか認識出来ない

2)ピラミッドを子供に見せたいと思ったのが2000年で実際に連れて行ったのは
  1985年、有りうるか?⇒紀元前

3)地下街で人とぶつかった。どんな気持? 興味持って受容し希望と可能性の観点で見ると、
 ⇒怒りだけでなく、急いでいたとか、恋の始まりといった発想が出てくる

4)モンスターの居る森に入る冒険ストーリーを2~3人のチームで一言ストーリーを考えて
 ⇒森に入る前の準備で終わるチームも意外に多く、森に入るのが1/4、更にモンスターに会うのが1/4。

5)40ヶ国19のスポーツで統計データではホームチームが全て勝率が高かった、理由は?
  ヒントとして追加のfactとして、フリースロー成功率は共に75.9%、メジャーリーグ
  投手のコントロールはホームが44.3%、アウェイが44.5%、観客居ないときは勝率に
  差がない。
 ⇒×ホームの応援で選手のパフォーマンスが向上、
  ○審判のジャッジがホームびいきになってしまう