【頭の整理】4/22、気候変動サミットで13年比▲46%(従来の▲26%)を宣言予定とのこと

https://www.sankei.com/politics/news/210422/plt2104220028-n1.html


菅さんが、昨年10/26に『2050年温室効果ガス排出量ゼロ』を表明後、

①気候ネットワークでは2030年目標を50%以上へ引き上げを
https://www.kikonet.org/press-release/2020-10-26/Japan2050GHGsnetzero

WWFでは2030年目標を45%以上に引き上げ
https://www.wwf.or.jp/activities/statement/4454.html

などの記事が出ており、2050年にゼロにするため、従来目標値から大幅減へ
の見直しは致しかねない。

 

2019年度速報値(R3.3.29)、温室効果ガスの総排出量は12億1300万トン、
13年度比▲14%から大幅に減らしていく必要がある。
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/ondanka/kaisai/dai44/siryou1.pdf

 

なぜ、45%でなく、46%なのかな?と思っていたが、以下の記事を参照すると、
アメリカが、2013年比▲46%(2005年比▲50%)なので、バイデンさんに忖度
したのかも。
https://www.sustainablebrands.jp/article/sbjeye/detail/1201899_1535.html

 

なお欧州は、削減率1990年比▲55%を強調するが、2013年度比で見ると▲35%

である。

 

一旦リセットして人口1万人あたりなど、同じ基準にならないものか?

【企業研究②】ジャパンディスプレイの今後

 5/14に決算発表する予定のジャパンディスプレイの今後に関して、
勝手予想してみたい。

◆まず、足元の現状整理(直近の3Q決算資料などより)
https://www.j-display.com/ir/library/pdf/Presentation-Slide_20210210_01.pdf

 

①10/1付けで白山工場譲渡などで特別利益を計上(固定資産売却益191億円)

②12月末時点の自己資本率は14.5%まで改善(9月末時点は6.6%)、
 現金及び預金は542億円。

③アプリごとで明暗あり、3Q売上はモバイル分野と車載分野は前年同比減収に

 対し、ノンモバイル分野は増収の150億円、全体の21%を占めている

④しかし20年度通期(予想)は売上3425億円、営業利益▲296億円。
 2021年度第4半期のEBITA黒字転換を図ると決算資料に明記されている

⑤4/19の終値48円と低調で時価総額は406億円。
 2016.3期には約1兆円の売り上げあったが、その後は、見事に売り上げが
 減少し続けているので低評価は仕方ない
https://strainer.jp/companies/2141/performance


◆今後のシナリオ
・キーになるのは、売り上げ伸びている非モバイル事業の動向と考える。
・2018.1.23の記事では、2020年、売り上げ1000億円を目指す新規事業とあり
 https://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1801/25/news046.html

 よって、現在の売り上げ規模は伸びるも600億円前後なので、目標通りには、
推移していないことになる。

・2018.1.23の記事では、静電容量方式ガラス指紋センサーや、店舗の商品棚
 に設置する電子ペーパーなどが新規ビジネスネタとして開示されたが、足元
 の決算資料では登場しない。

・ただ、2020.8.24のプレスリリースでは米国FBIによる認定登録を受けたとの
 ことで、これから、お楽しみに、といった段階の模様
 https://www.j-display.com/news/2020/20200824.html

 

◆まとめ
 ハイエンドスマホでは、有機ELパネルが主流になりモバイル分野での苦戦は
続くことが予想され、それを補う非スマホ分野の急伸が必要。2000~2500億円
程度の売り上げで安定的に黒字化できる会社に変革できるか今後を注目したい。

 

 以上

【企業研究】日立金属の今後

 今月、最終週の4/26,15時に決算発表する予定の日立金属の今後に関して、
勝手予想してみたい。

 

◆まずは現状の情報を整理。
 https://www.sankeibiz.jp/business/news/210408/bsc2104081847007-n1.htm

①親会社の日立は日立金属の売却交渉先として日米ファンド連合と進める方針

②令和3年3月期の連結決算は2年連続で赤字見込みで昨年10月には早期退職実施
 などでグループ社員の1割にあたる約3200人の削減を打ち出している。

③品質検査不正が発覚し、1/28に調査報告書を発表(資料a)するも、依然、
 4/9現在、品質マネジメントシステム登録(認証)が取消し・一時停止中の事業部
 が残っている(例えば、特殊鋼の桶川工場や電子材の日立金属ネオマテリアルなど)
 資料a: http://www.hitachi-metals.co.jp/ir/ir-news/0128jp.pdf
 資料b: http://www.hitachi-metals.co.jp/press/pdf/2020/20200520jp.pdf

④4/16の終値1922円で時価総額は8243億円。


◆日立化成の昭和電工による買収レビュー
①2019/12/18に買収が正式に発表されて、TOB価格4630円は、同社株時価4080円に
 対して13強のプレミアムであった。

②なおYahooファイナンスで確認すると、2020/6/18の日立化成の株価は4625円

 だった。


日立国際電気の買収レビュー
①2017/4からTOB価格の折り合い付かず、よやく2017/12 HKEホールディング合同

 会社によるTOB成立。

②映像・通信ソリューション事業は、日立およびHVJが20%ずつ譲渡

③成膜プロセスソリューション事業は、アプライドマテリアルが19年7月に買収発表
 したが、中国の承認得られず、2021年3月に契約解除。

https://www.kkr.com/ja/kkr、株式会社日立国際電気の公開買付けを完了
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021033000250&g=int


★勝手なシナリオを考えてみた

①交渉中のファンドが買収し、現事業(*)を一旦、引き取り、事業ごとの
 切り売りシナリオ。
 金属材料事業本部:特殊鋼、素形材
 機能部材事業本部:磁性材料・パワーエレクトロニクス、電線        

②19年度3月決算では、特殊鋼と電線が黒字
 https://www.hitachi-metals.co.jp/ir/pdf/ifrs/ifrs2003.pdf
 20年度3Q決算では、唯一の黒字であったのが電線。
 https://www.hitachi-metals.co.jp/ir/pdf/ifrs/ifrs2012.pdf

 また、2013年に日立電線を吸収合併したという経緯もあるので、
電線材料に関しては、国内の電線メーカーに売却というシナリオが
有力ではなかろうか。

③一方、一番悩ましいのは、磁性材料・パワーエレクトロニクス
 電動化という世の中のトレンドではあるものの、レッドオーシャン
でもあり、品質不正問題の対象製品のため、品質マネジメントシス
テムの再認証が得られてからの交渉開始と考えるべきか。

このままいくと成人式は再々延期か?

明後日から新年度が始まるが、大阪のコロナ感染者数増加傾向で、

このままいくと、一旦、5/3に延期となった神戸市の成人式は、

再延期になるのでは?? さすがに夏休みは、暑くて着物を

着るには不適だろうし、いっそ来年1月に2年分まとめて??

www.city.kobe.lg.jp

新電力のF-Powerが会社更生適用を申請

新電力のF-Powerが会社更生の適用を申請したとのこと。
https://www.tsr-net.co.jp/news/analysis/20210325_01.html

 

直近決算を確認すると、売り上げが半減以下と激減。

電力自由化で新規参入が増えたが、淘汰の時代に突入か・・・

そう考えると、エンジン車なしのEV化を手放しに喜べない。

 

◆第12期決算公告2021/1/25
売上722億円、営業利益1.8億円、経常利益1.54億円、当期利益1.53億円
負債243億円、純資産163億円
https://catr.jp/settlements/49070/187286

 

◆第11期決算公告2019/10/31
売上1606億円、営業損失168億円、経常損失170億円、当期損失184億円
負債327億円、純資産△79.9億円
https://catr.jp/settlements/84368/132854

【頭の整理】アンモニア発電も万能ではない

アンモニア発電に着目&期待した記事を最近、目にすることが増えた。

ただ、安直な内容の記事でミスリードしているものも多く、頭の整理をしたい。

 

1)窒素酸化物の問題を軽視(無視)している

takagichi.com

 

2)種々の窒素問題が起き始めている

https://www.nep-sec.jp/nedo/nedo1205_01.pdf

 

何事も万能策は無いということだなー

 

【頭の整理】水素市場を太陽光市場の過去~現在を元に考察

水素やアンモニアなどのキーワードで色んな関連記事が毎日、ネットで出てくる。

例えば
◆「水素社会」の到来と事業機会 市場は2030年に30倍に
https://www.projectdesign.jp/202101/new-business-in-corona/008789.php

日本政府は、2017年12月に世界初の水素に関する国家戦略「水素基本戦略」を、2019年には「水素・燃料電池戦略ロードマップ」を策定。水素利活用の拡大に向けた技術開発や、水素アプリケーションの普及支援や環境整備を推進している。
具体的な目標としては、2030年までに燃料電池自動車(FCV)は80万台(現在は3800台)、水素ステーションは900ヵ所(同157ヵ所)、家庭用燃料電池エネファーム」は530万台(同33万台)の普及を目指すとしている。
一方、水素エネルギー利用の大きな課題は、コストの高さだ。水素基本戦略では、現在
1ノルマルリューベ100円のコストを2030年に30円、将来的に20円まで低減し、ガソリンやLNGと遜色のない価格を実現することを目指し、水素利用の促進に加えて、安価な製造方法の開発や大量製造・輸送のためのサプライチェーンの構築を進めていく。

 

こんな夢物語のようなシナリオが実現するのだろうか? 
太陽光発電市場を事例にして考えてみた。

①2003年と2006年の太陽電池世界市場シェアのデータが下記URLにある。
 http://www2.meijo-u.ac.jp/~onishi/posw8/sheanosuii.html
2003年はシャープが世界一で26.6%のシェアを保有していた。
しかし、わずか4年後の2007年には、シャープは2位の10.3%に陥落し、ドイツのQ-Cellsが10.7%でトップ、そして3位は中国のサンテック10.0%、4位にアメリカのFirst Solarと
海外勢に見劣りするようになった。

 

②2011年時点でのNEDO資料では2020年に発電コスト14円/kWh目標、2030年に

 7円/kWh目標だった
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/npu/policy09/pdf/20111108/siryo3-1.pdf

 

③昨年11月の資源エネルギー資料では 10kW以上の事業用太陽光では12~13円と

 達成している
https://www.meti.go.jp/shingikai/santeii/pdf/063_01_00.pdf

 

④しかし海外の発電コスト改善スピードと比べると見劣りし、インド、中国、欧州

 などの2~4倍で、国際競争力は低い
http://www.econ.kyoto-u.ac.jp/renewable_energy/stage2/contents/column0210.html

 

 その結果、国内市場の減少傾向に歯止めが止まってない。

⑤20/10/8 富士経済)太陽光発電システム、FIT依存から自家消費型へ

 自家消費型PVシステムの国内市場は2030年に6277億円と予測した。太陽電池の世界市場は2030年に4兆4580億円を見込む。 太陽電池の国内市場は2019年度(4~3月)の3059億円に対し、2030年度は1453億円と半減する予測。
https://eetimes.jp/ee/articles/2010/07/news032.html

 

 水素も同じ轍を踏むことにならないか?? なる可能性が高いと思える・・・

⑥20/9/10 欧州連合の水素戦略と日本への影響
http://www.econ.kyoto-u.ac.jp/renewable_energy/stage2/contents/column0201.html

 

 以上