5/14に決算発表する予定のジャパンディスプレイの今後に関して、
勝手予想してみたい。
◆まず、足元の現状整理(直近の3Q決算資料などより)
https://www.j-display.com/ir/library/pdf/Presentation-Slide_20210210_01.pdf
①10/1付けで白山工場譲渡などで特別利益を計上(固定資産売却益191億円)
②12月末時点の自己資本率は14.5%まで改善(9月末時点は6.6%)、
現金及び預金は542億円。
③アプリごとで明暗あり、3Q売上はモバイル分野と車載分野は前年同比減収に
対し、ノンモバイル分野は増収の150億円、全体の21%を占めている
④しかし20年度通期(予想)は売上3425億円、営業利益▲296億円。
2021年度第4半期のEBITA黒字転換を図ると決算資料に明記されている
⑤4/19の終値48円と低調で時価総額は406億円。
2016.3期には約1兆円の売り上げあったが、その後は、見事に売り上げが
減少し続けているので低評価は仕方ない
https://strainer.jp/companies/2141/performance
◆今後のシナリオ
・キーになるのは、売り上げ伸びている非モバイル事業の動向と考える。
・2018.1.23の記事では、2020年、売り上げ1000億円を目指す新規事業とあり
https://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1801/25/news046.html
よって、現在の売り上げ規模は伸びるも600億円前後なので、目標通りには、
推移していないことになる。
・2018.1.23の記事では、静電容量方式ガラス指紋センサーや、店舗の商品棚
に設置する電子ペーパーなどが新規ビジネスネタとして開示されたが、足元
の決算資料では登場しない。
・ただ、2020.8.24のプレスリリースでは米国FBIによる認定登録を受けたとの
ことで、これから、お楽しみに、といった段階の模様
https://www.j-display.com/news/2020/20200824.html
◆まとめ
ハイエンドスマホでは、有機ELパネルが主流になりモバイル分野での苦戦は
続くことが予想され、それを補う非スマホ分野の急伸が必要。2000~2500億円
程度の売り上げで安定的に黒字化できる会社に変革できるか今後を注目したい。
以上